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認知心理と認知言語のこと(なぐりがき)

このあいだタイトルのようなことについてお話して、個人的にあれこれ考えたので、一応残しておきます。ちなみに根拠は私の見てる範囲という大分狭い感じですので、一般的にどうこう、ということはあまり言えないと思います。

私自身はずっと認知心理・実験心理をやりながら、ずっと言語について考えてきたので、割と早い段階で認知言語学に遭遇してはいました。認知言語学の研究をもとに卒論実験をしていた先輩が結構苦労されていた記憶があります。その方も、私もなのですが、結局「心理学的な貢献が認められない(何がしたいのかわからない)」からよくない、といわれた記憶があります。普通の認知心理の方であれば、認知言語学を知らなくても別段問題ないし、まぁわかられなくてもいいのかな、程度に思ってました(ちなみに修士の頃は京大某Y研の読書会に参加してました。懐かしい)。

で、この間読んだ論文(JEP:General 実験心理学では最高峰の論文雑誌)に認知言語の理論の紹介で始まる研究が載っており、しかも認知心理の方が書かれていて、あれ、なんだか状況が変わったぞ、と感じました。認知言語の理論で認知心理学者が実験をやって、それが「心理学」の分野で評価されるようになったのだ、と。日本では、まだそこまでいかないのだろうな、と思います。
心理学の方で身体性認知(embodiment, embodied cognition)は最近ちょこちょこ出てきてはいるけど、そこに認知言語の姿はあまり見られないのです(言語を対象としている場合は除く)。
そもそも、心理学の感覚・知覚の方からしたら、全て身体ありきのお話になるので、あえて身体性を持ち出してくる必要がなくて、身体性を持ち出してくる積極的な意味を、わからないでいるのではないか、と考えたりもします。

私自身も今まで「なんで身体性って大事なんだろう」と考えてきましたが、最近「言語学における統語/認知言語という対立する枠組みがないと、積極的な意味は見いだせないのではないか」と思うようになりました。心理では言語学における統語的な役割を持つ情報処理的アプローチと身体性とはあまり対立する感じではありません(少なくとも私にはそう見えない)。

心理学は元々がたくさんの分野を持つ学問なので、全ての分野を知るのは難しく、それゆえ自分の分野・周辺分野にとどまってしまうことが多いのかもしれません。言語学の方々は(私が見てきた範囲では)ご自身の専門以外に言語学・語学全体のことに関してきちんと知識を持っていらっしゃるように感じられます。なので、心理学でも「情報処理的アプローチでガチガチにやっているところと、身体性認知の話を知っている」ことで、それぞれの有用性がわかるのかもしれません。

ちょっと脱線しましたが、実験(認知)心理学は「ヒトの行動・反応をはかること」に関しては他の追随を許さない(と私は信じています)ので、認知言語との接点だけではなく、他の分野との接点をもっと持てばよいのでは、と思います。理論物理と実験物理の関係にはほど遠いですけど、そんな関係性に他の学問となれたら素晴らしいですね。

もちろん、どの程度お互いの分野のことを知っておけばいいのか、とか実験請け負うだけで解釈その他は丸投げにするのか、とか各分野のスタンダードの違いがある中で、論文化する場合何を基準とすればよいのか、など、コラボにはつきものの問題がたくさんありますし、私も現在進行形で悩んではいます。そんな中で、まずやってみる、というのも一つの手だと思っています。

というわけで、言語系で何か実験をお考えの方がいらっしゃいましたら、ご相談下さい。もうちょっとたくさん人が来る環境ならなお良いんですけども、前職場と比較してはいけませんね。

20141006

一つこの前のポストが書きかけなのですが、書いておきたいことがあるのでこちらを先に。
今故あってPsychopyを使った実験を始めています。
昨年インストールしてこういうものかと少しさわってはみたのですが、実際にプログラムを作るところまではいっていませんでしたが、今回は簡単な反応時間測定をする必要があり、プログラムを作りました。今のところビルダーしか使っていません。
テキストを横に並べるのは日本語でも大丈夫なのですが(フォントも選べる)、ちょっと縦書きをしなければならず、こればっかりはさすがに無理があるということで、画像による提示に切り替えました。なお、テキストもそのまま角度を変えて回転するのは普通に可能です。
画像サイズを指定する必要があるので、全部同じサイズで作ってimageフォルダに入れてパスを指定するところまではできたのですが、いざ提示すると画像が斜め右上に間延びした感じで提示されてしまい、いかんともしがたい状態になってしまいました。拡張子が悪いのか、とjpgからpngに書き換えたり(先ほど他のjpgなら普通に提示されたので、問題無いようです)、いろいろ試行錯誤してみましたが、結局元画像(png)をPhotoshopで開き、背景ロック状態からレイヤー状態に戻した状態で上書き保存することでこちらの意図した提示が可能になりました。
相変わらず原因が全くわかりませんが、とりあえず解決したのでこのまま走らせようと思います。
ちなみに、バージョンは1.80.03です。

よろしい、ならば実験だ

諸君 私は実験が好きだ
諸君 私は実験が好きだ
諸君 私は実験が大好きだ

反応時間取得が好きだ
主観評価取得が好きだ
脳波記録が好きだ(使ったことないけど)
fMRI使用が好きだ(使ったことないけど)
動物実験が好きだ(やったことないけど)
視線取得が好きだ(やったことないけど)
実験プログラム作成が好きだ
実験参加者募集が好きだ
謝金処理が好きだ

実験室で 講義室で
廊下で 暗室で
大教室で 道ばたで
街中で ネット上で
個人研究室で 研究所で

この地上で行われるありとあらゆる心理学実験が大好きだ

意欲ある参加者が一生懸命課題に取り組んでくれるのが好きだ
終了後に目的の詳細について尋ねられた時など心がおどる

時間通りに参加者が到着するのが好きだ
参加者を募集したらすぐさま枠が埋まった時など胸がすくような気持ちだった

参加同意の説明をするのが好きだ
参加者が真剣に頷きながら確認する様など感動すら覚える

その日に得られたデータを確認することなどはもうたまらない
新しく取り組んだ実験プログラミング言語を使って、プログラムができあがるのも最高だ
そのプログラムを使って実際にデータがうまく取れた時など絶頂すら覚える

あからさまにやる気の無い参加者に来られるのが好きだ
可及的速やかに帰りたい様子がにじみ出ている様はとてもとても悲しいものだ
実験日時の調整中にすぐ返信が来るのが好きだ
準備万端で待機しているのにドタキャンされるのは屈辱の極みだ

諸君 私は実験を 怒濤の様な実験を望んでいる
諸君 私と同類である心理学実験を生業とする方々よ
君達は一体何を望んでいる?

更なる実験を望むか?
一日中空き時間がほとんどできない、情け容赦のない実験を望むか?
12月に入ったのにまだ実験を始めていない卒論生のような、嵐の様な実験を望むか?
『実験! 実験! 実験!』

よろしい ならば実験だ

えーと、いろいろとごめんなさい。
思いついて最後まで作らずにはいられませんでした。
実験楽しいのでがんばります。

20140929

苦肉の日です。特に自分の身を苦しめてはいませんでした。

今日は午後から非常勤の日でしたが、午前中に実験が入ったので一旦中野に行って舞い戻ってきました。

移動はそこまで苦ではないのですが、2コマ連続立ちっぱなしはやはりきついようなので、次回から無理せず座ったりしようと思います。印刷機のトラブルは無かったのですが(慣れたものです)教室の機材が入った棚を開ける鍵を間違えて階段を上り下りしたり、配付資料が足りなくて迷惑をかけたりしました。ペースがつかめるまでしばらく大変そうです。

相変わらず余談をする余裕は無いようです。資料の印刷に手間取ったのでコマの合間に十分な休憩が取れず、教卓でこそこそ揚げパンをかじったりしていました。

ボスの号令で学生さんがぞろぞろと実験の予約を入れてくれるようになり、ありがたいことに予約が埋まっていっています。今回は様子見というか、「実験別に怖くないよ」という感じで「こんなもんか」と思ってもらって次以降も来てもらいたい、という目論見があったりします。久しぶりですが、データが生まれる瞬間というのはわくわくするものです。

明日は、研究の打ち合わせで学外に行きます。初めての受注実験になるかもしれません。楽しみです。

20140924

学会ラッシュが終わり、月曜の非常勤初回も何とか終えて、ようやく大学に戻って来れました。まだワークショップのこととかブログにまとめてないのですが、もうちょっと時間のあるときにまた書きます(後片付けが終わってないですし)。

しばらく学会も無くゆっくりできそう、と思っているのですが、急いで書く物がいくつかあるので、それをさっさと進めてゆかねばなりません。一旦中断してしまうと、再開するのに非常に腰が重たくなる傾向があるので、なるべく一つずつ終わらせてゆこうと思います。未だにタスク処理の方法を試行錯誤しているあたり修行不足です。

書くのは別に嫌いではないんですけどね・・なんなんですかね。それ以外のアレコレが嫌なのかもしれません。

名古屋駅で「ぴよりん」という名古屋コーチンの卵を使用したひよこ型プリンを見つけたのですが、当日分完売とあったので、仕方なくぬいぐるみのマスコット(ハロウィンver.)を買ってきました。今度は本物を食べたいものです。あとは坂角のえび煎餅(ゆかり)が大好きなのでいつも買って帰ります。そして近所のデパ地下でも売ってるのを見つけてちょっとがっかりするのでした。

20140916

連休が明けて、いつも通りの日々が続くと思いきや、明後日からまた出張です。

認知科学会@名古屋大学に行きます。最終日最終枠にワークショップをやります。2010年のWSの続き物ということで、相変わらずオノマトペとか音象徴ばっかりの(私だけが)楽しい2時間になりそうです。

こんな動画も作ってお待ちしておりますので、学会にいらっしゃる方はよろしければのぞいてやって下さい。

一つ論文が採録となりました。論文が採録になるのはひどく久しぶりで(それではダメなのですが)、嬉しいというよりかは「書くとどうやら載ることがあるらしい」というよくわからない心境になっています。共著者の方々を始め、いろいろな方に助けて頂いたので、きちんとした形で公開できるよう最後の仕上げを頑張ります。それに伴いどうやらTEXを使わないといけないようなので、どうにかしたいと思います。掲載されたら、またお知らせします。

今日はゲームセンターで大きなぬいぐるみが取れたので、良いことばかりの日でした。さまざまなことへの粘り勝ちの暗示なのかもしれません。

20140904

ここ数日飲み会だったりひどく眠かったりでブログをさぼりがちでしたが、割と手は動かしています。

今日は東大勤務だったので、東大にいました。データ提供要請が出てたので、データまとめのついでに入力をひたすら進めました。

テンキー打ちはさすがに慣れてきましたが、薬指が弱いので「3」が連続で来られると厳しいです。

医学系の論文を(春から)ちまちまと進めているのですが、構成はほぼ同じであるものの、長さなどが大分違うのでやや混乱しています。そういえばA4で1ページの論文も存在するらしいという噂も聞いたことがありますが、確かにそれくらいの長さのカテゴリーが存在するようです。早いところ形にしたいところです。

晩に理系ミスコンとやらのツイートを目にして、一人憤慨しておりました。理系に女性を呼び込みたい気持ちはわかるのですが、なんかもっと他にやる事(現状制度の改善とか、本質的なアピールとか)あるだろ、と。目的と内容が合致してないあたり、やりたいだけなのかなーと思ってしまうのでした。ちなみに単なるミスコンも最近は問題視されてますね。

 

20140901

ここ数日涼しくて、ぐずつく日が続きます。

涼しいのは活動しやすくてありがたいのですが、同じくらい眠気も活発になるのと、体調を崩しやすくなるのが困ります。

今日から9月ということで、現状整理や下半期の予定などを立てていました。

イギリスで使っていたTaskchuteを引っ張り出してきて、時間管理をちゃんとやろう、と記録だけ始めました。いつまで続くかわかりませんが、ある程度緊張感をもって作業ができるので、なるべく続けたいと思います。

秋から非常勤が2件始まるので、その準備も少しずつ始めています。ちょっと変則的な感じ(週3コマ、うち2コマ同内容連続)なので、どうなるのかわかりませんが、体力をつけておかなければならないのかもしれません。

最近勤務先から最寄り駅まで直通の電車が通っていることを知り(しかも勤務先始発)、座って帰れるのでその間にいろいろできて嬉しいです。大阪にいた頃はそんなに珍しいことでもなかったのですが、こちらの電車では座れること自体がレアであることに慣れてしまったようです。本を読むのが捗ります。

「機械より人間らしくなれるか?」という本を読み終わりました。かれこれ1ヶ月ほど持ち歩いていました。いわゆるチューリングテストの大会で、いかに「人間らしくふるまうか?」ということを通して、ヒトとはなんだろう、コミュニケーションとは、コミュニケーションができるとは何だろう、ということについてさまざまな視点から描かれています。終盤で変換予測機能(携帯でよくお世話になる機能)とボキャブラリについてのお話があり、いかに予測変換に頼ることで書く内容の多様性が失われるか、ということが書いてあり、自分の状況を思い出して少しひやっとしました(昨日の長文があまりに多様性が無くて愕然としていたのでした)。Twitterで短文ばかり書いているのも関与している気がするので、長文を書く機会を、ここを含めて、設けていきたいです。

 

月刊ポスドク&SJLL#3制作秘話(3)

【出展当日】

何とか会場搬入も終わり、ゆうパック搬入分も受け取ることができ、売り子さんのスピード設営でなんとか開場までに準備を終えることができました。取り置き分のパッキングも開場までになんとか完了しました。当日スタッフをされている方や出展日が重なっており自ブースから動けない方など、いつ行けるかわからないけど欲しい、と言って下さる方が多く、取り置くサービスは(ちょっと手間だったけど)ある程度需要があるようです。今後も続けてゆきたいですね。

会場の状態は昨年よりはずいぶんマシで(雲も出ませんでした)、気持ちよく過ごせました。月ポスにつられる形でSJLLもいつもよりたくさん売れた感じがします。

【内容】

月ポスのことを中心に。SJLLとコンセプト(一般向けアウトリーチ)はほとんど同じなのですが、元ネタが女性誌パロディなので、ポスドク向け情報誌的な側面もできたらいいな、と個人的に考えており、結局折衷のような形で完成しました。そのため、情報誌的な要素を期待されていた方にはちょっともの足りないものになったのかもしれません。導入がチャートとかポスドクとはなんぞや、という説明で始めてみるなど、一般の方々と溝ができないようになるべく工夫してみたつもりなのですが、フタを開けてみるとやはり手にとって頂いたのはアカデミア業界の方々が大半で、アウトリーチという点ではうまくいかなかったのかもしれません。

「月刊ポスドク」という名称も、そもそもがポスドク対象みたいな感じで、手に取りづらくなってしまった可能性も考えております(特に対象は決めてません)。一般向けアウトリーチか、内輪向け情報誌か、というあたりでぶれてしまった今回ですが、やはりどちらも満足できるような内容にできるのが一番良いので、その点についてもう少し企画を練りつつ、次号を作りたいと思っています(作るなら)。

正直なところ、作った時点で(ネタが具現化した時点で、欲しかった物ができた時点で)出来がどうあれ個人的には満足していて、もし続きをするなら誰か別の人が、あるいは出版業の人がやってくれたらいいのに、と思ってました。今でも思っています。要望はたくさん頂いておりますし、それはとてもありがたいことなのですが、結構な時間を割かれますし、本業含め他にもいろいろやりたいことがあるので、私自身が続けたいと思わない限り、やらないことにしようと思っています。要望にお応えすることにすると、その方々のせいにしてしまうので。

現時点では、いくつかやりたい企画ができているので、作ってもいいかな、という思いと、こんなことしてる場合じゃないんじゃないの(正論)という思いの間でふらふらしています。やるのであれば、質を上げる上で志をご理解下さるサポートメンバーが不可欠だと考えています。通販が一段落しましたら、またお声かけしてゆこうと思ってます。

 

【通販処理】

今回は当日お渡し分取り置きと同じタイミングで、通販のご予約を受け付けました。受付方法はいつも通りGoogleフォームを使っています。今まではGoogleフォームに投稿→自動返信メールで注文内容確認と振込先の通知を行っていたのですが、今回は発送方法が決まっていなかったので、とりあえず一旦登録だけして頂くスタイルを取りました。フォームから自動返信メールを送るのは、こちらのサイトを見て設定しました。

http://jmatsuzaki.com/archives/11545

ちなみにこの「フォーム入力→自動返信」はGoogleカレンダーと併用すると、心理学実験参加の受付に使えます。その後の対応は手動になりますが、覚えると便利ですね。

Googleフォームに入力された情報は、そのままGoogleドライブのエクセルファイルに保存されるので、それを少しいじって送料込みの値を出しておきます。その後、Googleドライブのメール送信スクリプトを使用して、ご案内メールを一斉送信しました。やり方はこちらを参考にしました。

http://web-marketing.zako.org/web-tools/mailmerge-from-google-docs-into-gmail.html

その後はひたすら梱包梱包・・・2~3日の間に時間を見つけては詰めておりました。今までは冊子のみの配送だったので、もっぱらクロネコメール便(A4・厚み2センチまで82円)を使用しておりましたが、コンビニで書類を記入したり、お金を支払ったりなど、現地での手間が結構かかるので、大量配送には向いていませんでした。あと、バッグが厚み制限に引っかかりそうであることを踏まえて、最近できたクリックポスト(日本郵便、A4程度・厚さ3センチ・1kgまでで164円)にシフトしました。クリックポストはネット上で配送料を決済して、指定のラベルを出力・貼り付けて投函してしまえば追跡ありで比較的早く届けてくれるものです。ちょっと割高になりますが、とても使いやすいサービスだと思います。

ちなみに、出力されるA4のシートには配送ラベルの他に送り方とか番号の控えなど、特に出力する必要のない情報も載っているので、一旦PDFで出力して画像形式で開き、配送ラベル(A6)部分だけを切り取って、それを4つ集めてA4の大きさにした状態でA4のラベルシートにプリントアウトしてます。こうするといちいちセロハンテープで貼る必要も無く、便利です(編集するのが面倒ですが)。こんな感じで便利なクリックポストですが、なぜか住所部分に半角文字が使えない(半角スペースも含め、入力されていると決済できない)のが謎の難点です。

そして今になって予約→通常通販の切替がうまくいっておらず、埋もれてしまっていたお申込があることが発覚・・うーむ、Twitterでは再三告知したと思うのですが、見てない方もいらっしゃるわけで、難しいですね・・

 

【反響とか今後のこととか】

いろいろとご感想を頂いておりますが、個人的には「ネタ先行の一過性人気で、おそらく次回あたりには忘れられているんではないかな」と思ってますし、それでいいと思います。ポスドク周りのアウトリーチに関しては、もっと大々的に、真剣になさってる方がたくさんいらっしゃいますし。でも、これを機会にいろんな方と知り合えたので、それはとても嬉しくありがたいことだと思っています。

ポスドク初年度からずっと思っているのですが、ポスドクってはじめて孤立する立場なんですよね。院生の時は先生もいるし、院生の仲間もいるし、一定期間過ごしてきたなじみの研究室があるわけなんですが、ポスドクって大抵そこから出て、初めての場所で、大概同じような立場の人がいない場合が多くて、周りも事務の人も扱いかねてる感じで接されて、ああ一人なんだ、と実感しました。もちろん場所によるとは思いますけれども。そして将来は相変わらず不安なままで。

たぶん外を見れば同じような人がたくさんいて、各々頑張ってるのだということがTwitterなどを見てるとわかって、私自身も勇気をもらうのですけども、それ以外の人たちは一体どうしてるのだろうと。そんな人たちに届けばいいと作った月刊ポスドクです。流通経路のメインがTwitterなので、状況はほとんど変わってないんですけど、これがどこかの研究室にそっとおいてあれば、何か変わるかもしれないと。そんなことをこっそり願っています。孤独で消耗してる場合じゃないですから、我々ポスドクは。

なお、創刊号はありがたくも通販開始数日で完売となりましたが、皆様のサポート次第で次号もできるかもしれません。もともと同人活動って複数名でサークルとしてやるものでして。その際にお店の片隅に置いてくださるとか、配ってくださるとか、あるいはデザインできるよとか、中身を書くよとか、利益は出ませんので基本無償になってしまいますけど、趣味としてちょっとお時間頂ける方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声をかけて頂けますと幸いです。また、志に賛同くださり、宣伝やご感想を頂く、という形ですでにサポートして下さる方々にも本当に感謝しております。

何かを作ると、私も負けず嫌いなのでなおさらなのですが、他の方の「自分もやりたい、つくりたい」というのをすごく刺激するみたいです。もし、月ポス・SJLLでそういうものを感じて下さったら、是非作ってもらえると、私としても嬉しいですね。そういうのを論文に向けろ、というのはごもっともなのですが、それはそれ、これはこれ、ということで。

 

月ポス・SJLLに関してはこれにて以上です。思い出したら何か書くかもしれません。

明日から通常の研究日誌に戻ります。

 

月刊ポスドク&SJLL#3制作秘話(2)

【付録作り(缶マグネット)】
前回は月刊ポスドクだけの付録について話していましたが、SJLL#3にも缶マグネットが付いておりました。こちらは@nkmr_akiさん原案の「頭が赤い魚を食べる猫」イラストを元に、友人のイラストレーターである繭子さんに依頼してイラストを起こしてもらいました。繭子さんにはTokyo.R女子部資料や実験倫理本(作ろう作ろうと思ってまだできていないうすい本)のイラストでお世話になっております。いつも安価でお仕事をお引き受け下さり本当に助かっています。こちらのイラストと、原案のツリー構造をレイアウトしてSECONDPRESSさんに入稿し、缶マグネットにしてもらいました。缶バッジ・マグネットを扱うところもたくさんありますが、比較的安価かつ上質につくって頂いたので、おすすめです。

【月ポス・編集準備】
月ポスの編集にあたり、執筆者の皆様が原稿を書いている間に、InDesignの勉強をはじめました。本を買って自分でいじってみたのですが、さっぱり訳がわからず(そもそもテキストを流し込むフレームが出てこない)、これまた友人(の友人)でDTPのお仕事をなさっているゆーちさんにお願いしてミニレクチャーをして頂きました。ノートPCを背負って某喫茶店に出向き、編集するにあたり最低限のスキル(文字サイズ設定・文章流し込み・段組設定・画像配置・ページ設定etc.)を数時間かけて教えて頂き、なんとか最低限のことだけできるようになりました。現職の方なので本来なら対価をお支払いしなければならないのですが、とりあえず喫茶店代のみということに・・今後何らかの形でお返ししてゆきたいところです。

【編集作業】
編集作業自体はSJLLの方が圧倒的に早く終わり、いつものところ(オレンジ工房さん)に余裕の入稿ができました。ちなみに今回はいつもできていなかった校正もして頂けたので、今までのようなポカ(表紙に脱字・ノンブルに脱字・前号の原稿取り間違え)は生じませんでした・・。ちなみにSJLL#3裏表紙の缶マグネット以外の絵は、私が描きました(写真トレス→調整ですが)。
月ポスの方は結構時間がかかってしまいました。組版のバリエーションが頭の中にあまり入っておらず、空白部分もうまく活用することができず、デザインの難しさを実感する形となりました。また、本文がモノクロであったため色置きでごまかすこともできず、うんうん悩んでいました。今後はデザインの方と組んでやった方がより読みやすいものになるのだろうと思います。
また、表紙はIllustratorで作りましたが、裏表紙は@tsutatsutaさんからお申し出を頂き、デザインして頂きました。素晴らしいデザインを頂いたのですが、裁ち切り(ふちなし印刷のように、印刷物において紙の端まで印刷する場合、切断時に絵が途切れてしまわないように四隅を3ミリ余分に原稿を作らなければならないこと)について説明するのを忘れており、自分で裁ち切り線まで写真を拡大・塗り足しをすることで対応しました。こういう印刷のローカルルールって、難しいのだろうなと思います。ちなみにこの裁ち切り処理はPDF入稿の場合には必要なく、原寸で入稿ができるのですが、なぜなのかはよくわかりません。
月ポスの印刷も、ちょっと条件が特殊だったため(A4サイズ・中綴じ・表紙フルカラー本文モノクロ)業者探しが少し大変でした。同人系印刷業者はA4サイズをほとんど扱っておらず、扱っていても表紙・本文別印刷ができなかったり、中綴じができなかったりで、右往左往した結果、グラフィックさんにお願いしました。他のA4サイズの本を出しているところを見てもグラフィックさんが多いようです。いろんな形式に対応して下さるのと、同人系ではないため納期が非常に短いのが助かりました(直接会場搬入に対応されてないのが難点ではありましたが・・)。

【搬入】

できた本を会場に運ぶにあたって、普通の同人系印刷業者さんは直接印刷所から会場に配達して下さるのですが、今回その契約をなさっていない業者さんにお願いしたので、ゆうパックで事前に送るor当日自分で持って行くことになりました。住所設定ミスで書類が届かず、ゆうパック発送での配送先・締め切り日などの情報が入手できず途方に暮れていたのですが、経験者さんに教えて頂き、なんとか事なきを得ました。ただゆうパック配送の締め切り日が結構早かったので、締め切り日以降に仕上がる予定だった月刊ポスドクは自力で運ぶ羽目になりました・・。カートに載せていったのですが、もはや自分で持ち上げられる重量ではなく、階段を移動できない状態で、通りすがりの方にたびたび助けて頂きました(会場内まではどう頑張っても階段があります・・)。今度は搬入物は基本的に事前搬入をしておこうと思います。

 

具体的な作成に関してはこのあたりで終了です。

次が内容とか反響、今後のことや、通販処理についてのメモで終わりになります。

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